例えば、
- 飲食業から営業職へ
- 営業からエンジニアへ
という様な異業種への転職の場合、
「なぜ、〇〇職をつづけなかったのですか?」
という質問をされるはずです。
この質問を答える際には少し気を使う必要があります。
今回は、異業種の方が知っておきたい面接での回答方法について紹介いたします。
目次
「なぜ、経験のある○○職を続けようと思わなかったのですか?」はなぜ聞かれるのか?
面接官はなぜこの様な質問をするのか考えた事はありますか?
面接では面接官の考えている事を理解して、面接官が期待している回答をする事が重要です。
面接官がこの質問から知りたい事は
- 過去の職業の何が嫌で、何が良かったのか?
- 他責性の高い思考をしていないかどうかの確認
という二つの意味があります。
過去の職業の何が嫌で、何が良かったのか?
面接官の仕事は人材を採用する事と同時に、採用した人間が辞めずに続けていく事も重要な仕事です。
つまり、応募者はどんな事が嫌で、どんな事が好きなのかを知る事で自社に合っている人間かどうかを判断する事ができるというわけです。
他責性の高い思考をしていないかどうかの確認
他責性とは、つまり、人のせいにするという事です。
ネガティブな話題の時には、つい本音が出てしまいがちです。また、面接官が話しやすい雰囲気を作っていれば尚更、本音が出てしまいます。
ネガティブな話題について語らせるというのは、上手に本音を引き出して人間性を判断するための手法なのです。
「なぜ、経験のある○○職を続けようと思わなかったのですか?」の答え方
では、ネガティブな質問をどの様に切り抜ければ良いのかという点について解説いたします。
ポイントとなるのは
- 将来の目標につながる納得感のある理由
- 前職の悪口を決して言わない
という2点です。
将来の目標につながる納得感のある理由
異業種に転職する理由が
「なんとなく面白そうだからです」
「転職サイトを見ていて興味がわいたからです」
という浅い理由だった時、面接官が良い印象を受けるはずありませんよね。
たとえば
「これまでは技術職としてキャリアを積んできましたが、業界の先行きを考えた時に、異業種に転職するなら今がベストだというふうに考えたからです」
「前職ではBtoCの仕事としてキャリアを積んできましたが、さらに知識やスキルを広めるためにBtoBの異業種にチャレンジしてみようと思いました。」
という様に、将来の事をしっかりと考えた結果、異業種に転職するという方法が最も適切な方法だったという話ができれば納得も得やすいのでは無いでしょうか。
前職の悪口を決して言わない
先ほど将来の事を考えた結果を語れば良いと言いましたが、全ての方が必ずしもポジティブな理由だとは限らないと思います。
中には給与が安かったり、労働環境が悪いなどの理由の方もいらっしゃると思います。
基本的にはありのまま
「給与が低く生活できません」
「サービス残業が多く体力的に厳しい」
といえば問題ありません。
しかし、
「取り扱っている商品が時代遅れだった」
「同僚社員のレベルが低かったのでやる気が出なかった」
など、悪口に取られない内容は避けるべきです。
この様な回答をすると他責性の高い人間だと判断されてしまいかねませんし、印象は良くありません。
将来をしっかり考え、真摯な回答ができればOK
今回は異業種へ転職する方に知っておいていただきたい面接での知識について解説しました。
面接を突破するためにはしっかり考えて、真摯に対応するという事が重要です。
それと同時に前職の悪口や、うまくいかなかった事を他人のせいにするという事は絶対にしてはいけない事だと誤認識いただければと思います。