これから転職を始めようという方にとって
転職者の平均年齢は何歳なの?
というのは1つの指標になると思います。
今回の記事では、年齢が気になって転職を足踏みをしている方の為に、転職市場のリアルなデータと、年齢にとらわれない転職活動成功術を紹介したいと思います。
目次
転職者の平均年齢は?
早速ですが、転職者の平均年齢について紹介します。
このデータは転職に成功した方が何歳だったのか?というデータになります。
グラフを見ていただければお判りいただけると思いますが、意外にも30代前半が最も多い数字となっています。
私は日々多くの転職者と面談をしていますが、30代の方の多くが『30代の転職ってどうなんですかね?』と気にされています。
転職は若ければ有利というように思われている方も多いですが、企業側が求めているものは『ある程度の実績と経験』ということがこのデータからお判りいただけるのではないでしょうか?
ちなみにこの数値は過去10年近く連続で上昇傾向にあります。
このことから考えると、企業側も転職者に対してシビアに見ているということが言えると思います。
景気が良くイケイケどんどんの時代であれば若手社員の積極登用をして、予算を投じながら成長させていくということもできるでしょうが、リーマンショック以降の不景気を経験した企業からするとできるだけ実績のわかりやすく、即戦力化しそうな人材を登用したいという思惑があるように感じます。
転職に年齢は関係ない?企業の思惑から推測する転職の難易度
先ほど、30代前半の転職成功者が多いという話をしましたが、20代の方、それ以降の年齢の方はもう少しこの結果について考察してみてほしいと思います。
なぜ、転職成功者の平均年齢が上がっているのか?という点については、様々な理由があると思います。
また、個社ごとに事情が違いますので、一概に言えることではありません。
この情報の中で重要なことは、企業が求める採用基準がどう変わったのか?という点です。
たとえば20代の転職者の場合、最近企業の中でよく聞くのは
『あんまり言いたくないけど、やっぱりゆとり世代なのかなー』
『最近の子は素直さや謙虚さが欠けているように感じるなー』
という声です。
私は、いわゆるゆとり世代よりも少し上で、若干ゆとり教育にかぶっている部分もあった為、どちらの気持ちもわかります。
その為、『ゆとり世代』という言葉が嫌いです。
しかし、冷静に企業の声を考えると、
ゆとり世代=なんとなく嫌 つまり、ゆとり世代っぽくない人は優遇されるということが言えるのではないでしょうか。
転職者の平均年齢よりも高い年齢の世代の方々も同様のことが言えます。
なぜ30代前半が転職しやすいかというと、企業側の投資と回収のバランスが取れている世代だからだと推察されます。
ということは、年齢が上の方は、自分の実績や年齢を考慮して、企業の投資という観点をこちらからフォローすることができれば、内定が出やすくなると言えます。
ちなみに、転職活動における年齢別の注意点については『転職活動のキモ!転職活動における年齢別のポイントを知ろう!』こちらの記事でも解説をしていますので、参考にごらんください。
結局は需要と供給!自分自身の評価が適正であれば採用成功はデキる!
転職市場において『マッチング』という言葉をよく耳にしますが、まさに本質をついた表現だと私は考えています。
企業にとって人材採用とは、一般人の買い物と良く似た性質があります。
例えば、車を買いたい人がいた時、その中にはポルシェがほしい人もいれば、軽自動車がほしい人もいます。
どう考えても性能としては
ポルシェ>軽自動車
になりますが、全ての人がポルシェを買うかといば必ずしもそうではありません。
もしポルシェのように優れた方であれば、ポルシェを買いたいとおもっている企業に応募する
軽自動車のようにライトなスペックの方は軽自動車がほしい企業に応募する。
という風に相手の需要とこちらの供給を考慮した転職活動を進めれば、転職に成功できないということはないのです。
転職は自分にふさわしい企業にしかできない!そのあとどう成長するかはあなた次第!
転職活動を始める方の動機で比較的多いのは
- 給与が低い
- もっと高いレベルの仕事をしたい
という理由です。
先ほどの需要と供給という観点で考えると、自身がどれだけ年収をあげたいと思っても、それを買ってくれる相手がいなければ成立しません。
つまり、何らかの不満を解決する為の転職活動であっても、いきなり、条件が良くなるということは稀ということです。
もちろん、前職が適正な評価ではなかったという話もあると思いますが、世の中の評価基準というのはある程度均整が取れているものです。
したがって、転職活動において重要なことは、3年、5年、10年、20年といったスパンでキャリアをイメージし、すぐに結果を求めるのではなく、なるべく最短で進めるルートを選ぶことだと言えるのではないでしょうか。
自分の価値を把握し、豊富な選択肢を持とう!
今回の記事では、転職成功者の平均年齢が気になって、転職活動を足踏みしている方に向けて、転職活動のリアルなデータと、年齢にとらわれない転職活動成功術について紹介しました。
記事の中でもお伝えしましたが、
重要なことは自分の価値を正しく把握し、需要と供給の観点を持ち転職活動を進めること
です。
この2つのポイントを押さえる為には情報量も重要です。
どんな会社が自分を求めているのか?は人材業界の人間でなければわからないですからね。
したがって、転職エージェントなどをしっかり活用し、豊富な選択肢を提案してもらい、自分にあった企業探しをすることが、年齢にとらわれない転職活動を進める為には必要なことなのではないでしょうか。
今回の記事を参考にしていただき、年齢にとらわれない有意義な転職活動を進めていただければ幸いです。
ちなみに、転職活動における年齢別の注意点については『転職活動のキモ!転職活動における年齢別のポイントを知ろう!』こちらの記事でも解説をしていますので、参考にごらんください。