どうせ転職するなら上場企業がいい!
自分の夢やスペック的に未経験職種だが上場企業へ転職したい!
このように考えて転職活動を始める方も少なくありません。
しかし、未経験職種で上場企業へ就職することは可能なのか?という点は転職活動を始める前の方や転職活動を始めたばかりの方は気になるところだと思います。
今回は、実際にベンチャー企業から東証一部上場企業へ転職を成功させ、現在起業して転職関連の仕事をしている私が、転職活動において未経験職種で上場企業へ転職するのかどうかについて解説してみたいと思います。
そもそも上場企業とは?
上場企業という言葉は誰でも知っている言葉だと思いますが、上場企業の定義を誤って認識している方も実は少なくありません。
上場企業とは
株式会社のうち株式を証券取引市場へ公開し、売買をできる状態にしている企業のこと
を指します。
ちなみに日本の株式市場は4つあり
- 東京証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 札幌証券取引所
- 福岡証券取引所
上記があります。
また、日本でもっとも大きい株式市場である東京証券取引所は
- 1部
- 2部
- マザーズ
- ジャスダック
- 上場投信信託
- 不動産投資信託
の6つの種類に別れています。
日常生活で「上場企業」というと東京証券取引所の1部に上場している企業を指します。
なんとなく察していることとは思いますが、東証1部が日本でもっとも市場規模が大きく上場するのが難しい市場ですが、その他の市場に上場している企業が劣っているというわけではなく、ベンチャー企業はマザーズ、ジャスダックに上場するなどそれぞれの市場に特徴があります。
つまり、上場企業と言っても複数の種類があり、一概に上場しているから良い企業であるという風に思うのは、基本的には間違いだと言えます。
ちなみに、ご存じの方も多いと思いますが、半世紀以上の歴史があり1兆円以上の売り上げを誇るリクルートも成就は2012年まで上場していませんでした。
上場企業って何が良いの?
続いて基礎知識として上場企業というのはそもそも何が良いのか?という点について紹介しておきたいと思います。
上場企業と聞くとなんとなく良い企業かのように聞こえますが、なぜ、上場企業が良い企業なのか?と聞かれた時に適切に答えることはできるでしょうか?
先に結論をお伝えすると、上場企業だから必ずしも良い企業ではありません!
ただし、上場企業と非上場企業を比較すると上場企業で働くメリットはもちろんあり
- 株主が企業を適切に監督しているため不正が起きにくい(労働環境や倫理感なども含む)
- 株の発行によって資金を確保できるため大規模な事業を進められる
- ローンなどを組む際に利息や手数料が安くなる
などのメリットがあります。
一般的には上場企業の方が非上場企業よりも安定しているという点に関してはある程度間違いのない事実だと言えます。このようなことから上場企業=良い企業であると思われているわけですね。
上場企業と非上場企業の転職の違い
それでは、実際に未経験職種で上場企業に転職をすることは可能なのか?という点に解説して行きます。
こちらも結論からお伝えすると未経験職種でも上場企業へ転職することは可能である!ということができます。
実際、私は現在の仕事で東証一部上場企業のお客様もいますし、非上場の大企業もいます。
様々な場面での採用活動をお手伝いしていますが、両者の採用基準に上場、非上場による違いはありません。
ただ、傾向としては上場企業の方が学歴を重視するということはある気もしています。
その理由はおそらく2点であり、
- 上場企業というだけで応募が多くなるため、選り好みができる状態である
- 応募総数が多いため学歴によってふるいにかけている
ということがあると思います。
しかし、学歴によるふるいというのは絶対的なものではないため、企業によっては学歴など一切無視して採用活動をする場合もあるので学歴や経歴に自信がないからといって応募を諦めるのは早合点だと言えます。
その他、上場企業と非上場企業の違いとしては、「公益」という観点を持っているかどうかを選考によって重視するという点があります。
公益とは
社会全般の利益、更にはそういう形態の利益が出る性質の事柄
このような意味であり、自分のためだけではなく社会のために働くことができるかどうか?という意味があります。
上場企業は基本的には株主がもっとも強い決定権を持っており、株主は株さえ購入すれば誰でもなることができます。
つまり、世の中のために頑張る会社作りをする→株主が増える→会社に資金が貯まり大きな事業ができるという仕組みがあるため上場企業は公益を重視するということです。この傾向は上場企業の中でも規模が大きくなるほど強くなります。
上場企業へ転職を成功させるたった一つのコツ
先ほど上場企業へ未経験職種からでも転職をすることができるという点について紹介させていただきました。
ただ、全ての企業に対して転職することができるかというとそうではありません。
具体的には上場企業の中でも、未経験者を採用するスタンスの企業とそうではない企業があるということです。
ただ、一見、調べる術がなさそうなこのスタンスですが、一発で調べる裏技があります。
それは、未経験向けの求人を取り扱う転職サイトや、転職エージェントを活用することです。
例えば、未経験向けの正社員案件がもっとも多く掲載されている転職サイト『バイトルNEXT(ネクスト)』や若手向け、あまり経験が豊富でない方向けの転職を支援する『マイナビ20's』などがそうです。
つまり、未経験向けの採用を行う企業を多く取り扱う企業に対して、求人を出している会社は未経験でも採用する気があるということです。
とても簡単な理屈ですが、意外とこの方法を実践している方は多く、経験者しか採用する気のない会社に対して応募をして「やっぱり自分では採用されないんだ。。。」と諦めている方はとても多いです。
是非、この方法を利用して未経験職種でも採用される可能性がある企業を見つけ出してもらえれば良いと思います。
まとめ
今回は未経験職種で上場企業へ転職できるのか?という疑問について、経験者、専門家の立場から紹介しました。
やはりポイントになる点は「未経験でも採用する可能性のある会社探し」ではないでしょうか。
企業選びの前に転職サイト、転職エージェント選びを少しこだわって楽に転職活動を進めていただければと思います。