転職活動を行っていると100%聞かれる「前職の退職理由はなんですか?」という質問。
人によって理由は様々ですが、なんとなく答えにくい理由だという方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、退職理由を聞かれた時の適切な答え方について解説します。
目次
前職の退職理由は何ですか?はなぜ聞かれるのか?
退職理由は転職面接では例外なく!100%!聞かれる質問だと思います。
なぜ、このような質問をされるか考えた事があるでしょうか。
この機会に一度考えてみてください。
なぜ、この質問を聞くのか、面接官の本音を答えてみたいと思います。
退職理由を聞く理由としては
- 他責性の高い人物ではないかを確認したい
- 入社後すぐに辞めないか確認したい
という2つの理由があります。
他責性の高い人物ではないかを確認したい
他責性とは読んで字のごとく「都合の悪い事を、他人の責任にしてしまわないか」という意味です。
実は企業の人間は他責性の高い人物を極度に嫌います。
なぜなら、なんでもかんでも自分の都合の悪い事を人のせいにする性格の人物は”成長”しないからです。
また、他責性の高い人物は組織と馴染む事が出来ません。
したがって、間違って他責性があると判断されないように注意して回答する事が必要です。
入社後すぐに辞めないか確認したい
また、我慢ができない性格の人間というのも転職市場ではかなり嫌われます。
もちろん、働いていれば我慢しなければいけない事もあれば、我慢する必要のない事もあります。
したがって、面接官が納得できるような退職理由を答え安心させる事が重要です。
退職理由は以上の2点を確認するために質問されるのです。
「前職の退職理由は何ですか?」の答え方
具体的にどのように回答すれば、面接官を納得させる事ができるかについて解説していきたいと思います。
退職理由を答える際には
- きっかけ
- 理由
の2つをしっかり切り分けて答える事が重要です。
例えば「ステップアップしたいからです。」という回答の場合、ステップアップしたいという”理由”はありますが、なぜ、ステップアップしたいと思ったかというきっかけがわかりません。
したがって、面接官は「なぜステップアップしたいのですか?」と続けて質問する事になります。
では「営業チーフをしているのですが、前の会社は50代になるまで部長には昇進出来ませんでした。これからのキャリアを考えた時に、よりステップアップできる会社で働きたい思い退職しました。」
と答えれば”きっかけ”と”理由”をセットで答える事が出来ます。
ちなみに
- きっかけ→今の会社では制度上、昇進する事が出来ない事に不満を感じた
- 理由→ステップアップしたい
という事になります。
これであれば、追加で質問される事はほぼないでしょう。
また、先ほど、
- 他責性の高い人物ではないかを確認したい
- 入社後すぐに辞めないか確認したい
という2つの質問理由について解説しましたが、絶対にやってはいけないのは、
- 前の会社の悪口をいう
- 人や環境のせいにする
事です。
前の会社の悪口をいう
例えば先ほどの例で言うと
- 「前の会社は未だに年功序列を採用している古臭い考え方で、50代まで昇進出来ない」
- 「会社自体のレベルが低いので、もっとレベルの高い環境で働きたい」
といった話は明らかに悪口です。
また、上司がダメな人だった。仕事の質が低い。扱っている商品が全く価値がなかった。なども絶対NGです。
悪口をいう人間は他責性が高い可能性があるため、評価は良くありません。
人や環境のせいにする
まさに他責性という事に直結しますが
- 「頑張ったけど認めてくれなかった」
- 「自分だけいつも怒られていた」
- 「同期が昇進して、成果を上げた自分は認められなかった」
などは完全に他責性のある人物と判断されますので絶対にNGです。
もしこのような事を口にすると、「なぜ自分は認められなかったか考えた事がありますか?」「なぜ、成果を上げた自分ではなく、同期が昇進したと考えていますか?」と質問されるはずです。
退職理由は必ずと言っていいほど、聞かれる質問ですので、先ほど解説したきっかけと理由をしっかりと切り分け、そして、他責性があると判断されないように事前に準備をしておきましょう。
退職理由に他責性は絶対NG!事前に入念な準備をしておこう!
今回のは退職理由はなんですか?という質問の答え方について解説をしました。
ポイントとなるのは
- 理由ときっかけを切り分けて答える
- 他責性があると判断されかねない回答は絶対に避ける
という2点です。
今回の記事を参考にしていただいて是非、万全の準備で面接に臨みましょう!
ちなみにどうしても、理由が言いにくいという方は【面接担当者が語る】転職面接では本音?嘘?どっちが有利?こちらの記事も参考にご覧頂ければ参考になるかなと思います。