そこまで機会は多くないと思いますが、たまに聞かれる「あなたの長所はなんですか?」という質問。
なかなか答えるのが難しい質問だと思います。
今回は意外と答えにくい長所の答え方を解説します。
目次
長所・短所を教えてください。はなぜ聞かれるのか?
恒例ですが、なぜ、面接官がこの質問をするのか?についてまずは解説していきます。
正直なところ、この質問にはあまり深い意味が無いように私は思います。
私は、この質問は中途採用の場面ではあまりしませんが、私が質問をする場合
- 会話力を試している
- 地頭の良さを試している
という2点の目的で質問をします。
会話力を試している
私は中途面接ではこの質問はあまりしませんと言いましたが、新卒採用の場面では必ず質問します。
その理由は、会話のきっかけとしてちょうど良いからです。
質問した後に学生の回答に対してなぜ?なぜ?と会話を進めながら会話力を試すのです。
まれに中途採用の場面でも質問することがありますが、新卒で入社して3ヶ月で退社し社会人歴が無いという場合や、面接が思いの外早く終わってしまってネタが無い場合に使うことがあるくらいです。
地頭の良さを試している
地頭が良い人とは学歴は無いけど頭がキレる人のことです。
転職市場で面接をしていると、有名国立大学を卒業しているけど、臨機応変に対応できず会話にならないという人がいたり、その反対もしかりです。
長所はなんですか?という漠然とした質問というのは、瞬発力や応用力を試すにはちょうど良いという側面もあります。
したがって、地頭を試すために突発的にこのような質問を投げるかけるという可能性もあります。
「長所を教えてください」の答え方
それでは、具体的にどのように回答していけば良いかについて解説します。
とはいえ、漠然とした質問で、目的も様々ですので一概にこのような回答が良いというのは難しいですが、
ポイントとなるのは
- 具体性のある回答をする
- 〇〇力という言葉は使わない
という2点が言えるのでは無いでしょうか。
具体性のある回答をする
まず重要なことは、強みという言葉をビジネススキルに置き換えて具体的な回答をする事です。
例えば、
- 何事にも興味を持って取り組むことができます。
- 誰とでも円滑なコミュニケーションが取れます。
といった回答は抽象的な回答だと言えます。
これを聞いたところであなたが活躍して働くイメージが面接官には全く湧かないからです。
では、具体的な回答とは
- 何事にも興味を持って取り組むことができます。→興味の幅が比較的広い方で、例えばIT業界と人材業界全般についての知識については自信があります。
- 誰とでも円滑なコミュニケーションが取れます。→これまでの経験から、比較的、高い年齢層で、特に経営者とのコミュニケーションが得意です。
と言えば非常に具体性があり、業界さえぴったり合っていれば、活躍するイメージが非常にわきやすい回答と言えます。
つまり、このように過去の経験を振り返り、できるだけ具体性を持った回答をすると良いでしょう。
〇〇力という言葉は使わない
続いても具体性のある回答をしようという話につながりますが、〇〇力という言葉は使わないようにした方が良いです。
面接官の立場に立って少し想像していただきたいのですが、
- 私はコミュニケーション力があります
- 私は推進力があります
と聞いて、相手の長所がわかるでしょうか。
私は日々、転職者の方と接していますが〇〇力という言葉を言われて、相手の伝えたいことが伝わってきたことは一度もありません。
そのため「〇〇力とは具体的にどういう能力ですか?」と必ず聞いてしまいます。
また、〇〇性という言葉も同様ですのでなるべく使わない、もしくは、補足を入れながら話すなどの工夫が必要です。
具体性のある強みを事前に準備しておこう!
今回は「強みを教えて下さい。」という質問の答え方について紹介しました。
ポイントになるのは、
- 具体性があるように準備をしておく
- 〇〇力といった抽象的な表現はできるだけ避ける
という2点です。
一度準備しておけば、どの企業でも使い回しできるものですので、この機会に良い回答を一度考えてみてはいかがでしょうか。