求人の見方を間違えると転職に失敗する確率は格段に高くなります!
私は、企業の採用説明会を代行したり、日々多くの転職者を会う仕事をしています。
人手の足りない企業様の代わりに企業の説明をしたりもしています。
その中で、応募者をスカウトするために言い換えというテクニックをよく使っています。
私は以前、求人広告をプランニングする仕事を某R社にてしておりました。
実は求人広告の中にもたくさん言い換えというテクニックが使われているのです。
今回の記事では、転職活動をしている方に、絶対に知っておいていただきたい求人の見方について解説します!
ちなみに私のリサーチでは、この言い換えについて解説している大手転職サイトは一つもありませんでした。
是非、この記事を参考にしていただいて失敗しない転職活動をしていただきたいと思います。
目次
求人の見方!言い換えとは何か?
まず、言い換えとは何かについて解説していきます。
言い換えとは
- 仕事が厳しいー成長できる
- 残業なし!ー生産性の高さが求められる
- 働きやすい環境ー給料はそんなに多くない
というようなものです。
新卒の就活を経験された方は、面接の際に「弱みは強みに言い換える事が重要」と言った話をされた事があると思います。
要はそれと同じです。
今回は、求人で使われている言い換えの例を幾つか紹介したいと思います。
求人で使われる言い換えの表現
それでは具体的に求人高校で使われている言い換えの表現を紹介していきます。
1:経験ゼロからでも活躍できます!、未経験大歓迎!
最近よく見かけるこちらのキャッチコピー。
自分のキャリアに自信がない方だと、「自分でもできそうかな?」と心を引かれる事もあると思います。
しかし、経験ゼロからでも採用する企業というのは何か理由があります。同じ給料を払って採用するなら、普通は経験者の方が良いと思いますよね。
それでも経験ゼロからでも活躍できるというキャッチコピーを使っている求人は
- 人気のない企業で人が集まらない
- 経験者からすると問題のある職場のため、経験者の離職率が高い
- 経験がなくてもできる簡単な仕事で、成長できない
- 給与や待遇などの面で、経験者が集まらない
などが考えられます。
中には、
- 経験者は扱いづらいので、未経験した採用したくない
という経営者もいますので、このような可能性もある求人です。
2:裁量のある仕事です!成長できる環境です!
このキーワードも最近よく求人で見ますね。
現職がつまらない、仕事が退屈と言った方はピンとくる求人だと思います。
このような求人の裏の意味としては
- 仕事が厳しい
- 労働時間が長い
- 仕事を教えてもらう機会がない
- 研修などの制度が整っていない
- 体育会系の社風であることが多い
と言った意味がある可能性があります。
特に、裁量があるというのは、つまり、責任の重たい仕事ですというのと同義であるため、慎重に求人を吟味する必要があると思います。
3:月収〇〇円以上可能!
こちらもよく求人で見ますね。戸建住宅やマンションの販売などに多いキャッチコピーですよね。
これは詳しい説明せずともわかると思いますが、
- 高額の商品で売りにくい
- 仕事のやりがいがお金しかない
- 激務
- 成績が悪いと会社を辞めなければいけない
- 離職率が高い
- ブラック企業
という求人の可能性がありますね。
給料が高いということは必然的に取り扱う商材が高額であることが多いです。
ということは、相当ストレスフルな求人であることが考えられます。
4:アットホームな職場です!
マイペースでゆっくり仕事がしたい!という方はこの求人引かれますよね。
このキーワードの裏側には
- 社内制度が整っていない
- ワンマン経営で仕事を進めるのが難しい
- 給与が水準よりも低い
- 福利厚生がよくない
- 良くも悪くも属人的な仕事の場合が多い
などが考えられます。
給与がやすい、昇給しない、ボーナスがないの可能性が高い求人ですね。
5:頑張った分だけ収入につながります!
営業職などで、やりがいをもっと感じたいという方は魅力的な求人かもしれません。
しかし、この求人には
- 基本給がやすい
- 向いていないと続けるのが困難
- 売上至上主義で教育体制がない
- 社内のコミュニケーションが希薄
などの可能性があります。
ぶっちゃけ、こう言った仕事をするなら独立したり、フランチャイズ経営をしている方が良い気もします。
6:応募者全員と面接します!書類選考なし!
このような求人も最近増えましたね。
もともと、この採用手法というのは、私が現役で求人広告の営業をしていた時に某R社が開発した手法です。
アルバイトなどの採用で「とりあえず応募したけど書類を書くのが面倒くさいからやっぱり行かんとこ」というのが問題になり、なんとか面接に来てもらうために採用しました。
つまり、
- 人気がない企業
- 採用活動がうまくいっていない
- 大量に人を採用したい
と言った裏の事情がある求人です。
7:ありがとうと感謝される仕事です!
この求人もよく見ますね。
ありがとうと感謝されない仕事ってなんやねん!と突っ込みたくなるキーワードですが、このような求人は
- 仕事自体が誰でもできるため、特別PRすることがない
- 給与しかやりがいと呼べるものがなく、仕方なく設定した
というケースがあります。
求人の見方のコツは「そのまま言葉を受け取らない」
今回は求人の見方という事でよく使われるキーワードの言い換えについて解説しました。
かなりトゲのある表現をしましたが、必ずしもそうではないという事も併せて理解しておく必要があります。
求人探しというのは、結局のところ、合う合わないというのが人によって違うものです。
したがって、求人を見る際は言葉をそのまま受け取って「いい会社だ」と思うのではなく、良く考えて自分が納得できる求人を探すことが重要だと言えます。
今回の記事を参考にしていただいて、ぜひ!正しく求人を見ながら、有意義な転職活動を進めていただきたいと思います。