企業が面接でどこを見ているか知っていますか?
面接では応募者のここをチェックしよう!という目線というものが存在します。
目線は事前に企業内で共有される事がほとんどで、企業によって多少違うものとなっています。
しかし、これまで100社以上の採用活動を支援してきた私はあるすべての企業に共通する3つのポイントを知っています。
今回は未経験からの転職、特に営業職への転職で重視されている3つの共通点について解説をしたいと思います。
漠然と面接へ臨むより、確実に選考通過率がアップする情報ですので是非、参考にご覧下さい。
目次
面接官が見ている目線とは何か?
この記事ではあえて目線という表現を使っていますが、言い変えると「採用基準」です。
しかし、人材業界でいう採用基準には年齢や学歴など、書類選考段階の意味合いも含まれてしまいますので、あくまでも面接におけるチェックポイントとして捉えていただければ問題ありません。
実際の面接時に、面接官の人はバインダーを持って何かを書いていると思います。あれは目線がわかりやすい言葉でまとめられたチェックシートを見ながら質問をしたり採点(採点という少し違和感がありますが…)しているのです。
面接官も人間ですので、その日の気分によって同じ回答でもよく聞こえたり、悪く聞こえたりしてしまいます。そうなると採用する人材の質がずれるのを防ぐため、紙にまとめられたものを使うのです。
実際のものとは違いますが、だいたいこんな感じです。
例えば、8点以上なら通過、10点以上ならほぼ採用確定など、比較する内容や点数のつけ方は違いますが、面接官はだいたいはこんな感じのものを使いながら面接をしています。
未経験求人案件の3つの共通点
目線についてお分かりいただけたところで重要な中身について紹介していこうと思います。
この内容は明かすとまずい内容だったりもしますので、場合によってはこの記事ごと削除する事もありますのでご了承ください。
また、経験者を狙っている場合の内容とは違い、未経験歓迎求人に関するものとなっていますのでその点も合わせてご了承ください。
では具体的な内容に入っていきます。
営業職の転職面接で見られているポイントは大きく分けると3つです。
- ヒューマンスキル
- 転職理由、志望動機
- 過去の経験
です。
もちろん企業によっては転勤の可否などや希望勤務地を重視する場合もありますが、どの企業に共通するものは上記の3点です。
それでは、詳しく解説していきます。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルというと少しわかりづらいと思いますが第一印象、会話力、対人能力などです。
第一印象は、まさに見た目の印象です。営業職にとって見た目は重要です。髪がボサボサ、ネクタイが曲がっている、シャツがシワシワなど当たり前の身だしなみはもちろん、嫌味に見えるほどのブランドものや、過度な染髪などお客様が初めて会ったときに不快感を感じないかなどがみられます。
会話力は勘違いされる方がよくいらっしゃいますが楽しくおかしくおしゃべりをするということではありません。こちらの質問に対して、的確な回答ができるかどうかという点を見ています。未経験の方に多い間違いが「営業はしゃべる仕事」と思っていることです。営業はしゃべる仕事ではなくお客様の悩みを聞く仕事です。そして、自分の知識で解決できることがあればお話するのが営業の仕事です。つまり、面接官の質問を的確に聞き、的確な答えができるかどうかを見ています。
対人能力とは会話力に近いものでもありますが、ビジネスとして適切なコミュニケーションができるかどうかです。30代前後でサービス業などをされていた方に多いですが、こちらがフレンドリーに接すると急に素を出して、フランクになる方がいます。必ずしもそれがダメというわけではないですが、ビジネスでの対人力とプライベートでの対人を分けて考えられるかが重要です。
転職理由、志望動機
続いては転職理由と志望動機の話です。転職を希望する方と面談をしていると「転職理由はなんて言ったらいいんですか?」「どんな志望理由だと採用されやすいですか?」という質問を受けることがあります。転職にこう答えれば採用される!なんていう魔法のようなキーワードはありません。
ただ、ポイントを押さえた話し方をすることで転職の成功率を上げることは可能です。
転職理由のポイントになるのは現状から逃げているだけではないか?うまくいかなかったことを人のせいにしていないか?という点が重要です。好ましいのは向上心や将来に向かってポジティブに転職を捉えているように感じる話し方ができれば尚よしです。
志望理由も重要な項目となり、ポイントを押さえて回答することが重要です。そもそも志望理由を尋ねる理由は「ウチについてちゃんと調べてくれているかな?」「うちの会社に入ったらやる気を持って活躍してくれるかな?」という点を確認するために尋ねています。
とはいえ、入社する前の会社を好きになったり、めちゃめちゃ詳しくなることは現実的には不可能です。したがって、「興味を持って会社について知ろう」という姿勢が重要になります。
過去の経験
最後は過去の経験です。面接で過去の質問について問うと大抵の人が自慢話のような話をされます。しかし、過去について聞く質問は「この人はどんな経験をして、どんな考え方をする人か?」という点について確認するために聞いています。
過去の経験については企業によっても面接官のスタイルによっても質問の内容は変わります。しかし、一番重要になることは「困難に直面したときに、逃げずに自分で考え行動してきたか?」をわかりやすく伝えることです。
つまり、面接対策のときに自慢話ばかりを考えるのではなく、辛かった経験や、挫折などの経験の中で自分が逃げずに立ち向かうことができる人間であることをアピールするようにしましょう。
結局は人として当たり前のことが重要
営業という職業は小手先のテクニックよりも人間性が重要な職業です。
どんなに口が上手い人でも、人間性が伴っていなければ決してお客様に物を買っていただくことはできません。
しかし、笑顔でハキハキ挨拶をする、約束は守る、ミスをしたときに逃げずに対処するということができれば、口が上手くなくても、頭が良くなくても自然と自分のファンになってくれ商品を買ってもらうことができるのが営業職の面白いところです。
つまり、小手先のテクニックや答えを他に求めるのではなく、誠意を持ってしっかりと準備をし、自信を持って質問に回答することができれば、自ずと評価は高くなり選考に通過しやすくなるのです。
営業未経験者が面接の通過率を上げる方法
未経験か営業へ転職する際の面接で押さえておきたいポイントについてご紹介いたしました。
上記の内容は決して想像の話ではありません。実際に私が面接を行う際にもこのような観点で評価をしている項目になります。
しかし、実際に面接の通過率を上げるテクニックというのも存在します。
それは未経験でも採用されやすい求人に応募することです。
転職活動はマーケティングも重要です。しかもこの感覚というのは営業に就職してからも生かせる考え方だと思いますので是非、続けて読んでいただきたいと思います。
例えば、高級車を売る営業職に就いた場合、どんな人に営業をするのが良いでしょうか。
- 年収350万円の一般サラリーマン
- 年収800万円の中小企業経営者
- 年収1000万円の高所得サラリーマン
どれだとおもいますか?
おそらく一番売るのが難しいのが一般サラリーマンでその次が高所得サラリーマン、そして中小企業の経営者だと思います。
確かに中小企業経営者の数と一般サラリーマンの数で言えば圧倒的に一般企業サラリーマンの数が多いです。しかし、一人が1ヶ月に営業活動できる時間は限られています。その中で効率的に成果を出していくためには買ってくれる可能性が高い人に営業をかけるということが重要になります。
転職活動にも同じことが言え、求人数は多いけど、未経験者向けの求人が少ないAと、求人数は少ないけど未経験者向けの案件が豊富な求人サイトBがあったとしたとき、求人を閲覧したり、応募する労力が同じであれば求人サイトBを使った方が確実に転職成功に近づきます。
つまり、未経験者が転職を成功させるためには、面接対策はもちろんですが、未経験者向けの案件が豊富な転職サービスを利用することがとても重要なのです。
まとめ
今回は実際の面接の場面で、面接官が重視している観点を暴露してみました。
今回の記事を参考にしていただいて、是非転職成功をしていただきたいと思います。