転職活動をこれから始めようと考えている方、転職活動中の方から多い
「良い転職理由ってどうやって話せば良いですか?」
という悩み。
今回の記事では、実際に多くの転職者の転職理由を聞いている私が良い転職理由の例文について紹介します。
是非、参考にしていただき良い転職活動を進める糧にしていただきたいと思います。
目次
良い転職理由の条件
まず最初に、面接官や企業を納得させる良い転職理由の条件を紹介したいと思います。
良い転職理由には条件があります。
それは
- きっかけがあり理由がある
- 自分の思いが詰まっているか
- 他人のせいにしない理由である
という3点が挙げられます。
きっかけがあり理由がある
意外と重要な条件の一つがきっかけと理由がしっかり分けて盛り込まれていることです。
例えば、かっこいいスポーツカーに乗っている人に、なんでこの車を買ったの?と聞いて「かっこいいから!」と理由だけ答えるとバカみたいに聞こえますよね?笑
反対に「前乗っていた車が壊れたから」ときっかけだけ答えると「は?なんでスーパーにしたのか聞いてるのに。。。」と思うはずです。
何かの理由を説明するときというのは、必ず、きっかけと動機をセットで答えることが必要なのです。
自分の思いが詰まっているか
続いては、几帳面な方や真面目な方に多い話ですが、転職理由がテンプレート通りで全く本気度が伝わってこないというケースです。
転職理由はロジックも重要ですが、やはり「こうなりたい!」「こんな仕事をしてみたい!」といった心の底からの思いが重要なのです。
几帳面な人や、真面目な人は事前の準備をしっかりするがあまりこのように思いの無い転職理由を答えがちです。
他人のせいにしていない
最後が実は一番重要な条件となります。
例えば、上司から毎日暴力を振るわれたり、セクハラをされる。
また、不当に給与を下げられるや休日が取れないなど、社会的に見て明らかに会社に問題がある場合は
「労働環境が非常に悪く、転職をしたいと思いました」といった理由でもいいでしょう。
しかし、実際にあった例で言うと
「昇級試験を受けたのですが、落ちてしまったので転職します」
「やりたい仕事がさせてもらえないので転職します」
といった理由の場合、
「なんで来年の昇級試験受けないの?落ちたのって自分のせいだよね?」
「やりたい仕事がさせてもらえないって、自分の努力が足りないからではないの?」
など、
「この人は無責任な人かもしれない」
といった印象につながってしまいます。
したがって、転職理由では、他人のせい、環境のせいにすることは絶対にしてはいけないことなのです。
良い転職理由の条件を3つ紹介しました。この3点を抑えている転職理由であれば、面接官や会社を納得させることができるでしょう。
転職理由の例文をシーン別に紹介!
それでは、転職活動で良い印象を与える転職理由の例文をシーン別に紹介します。
全く同じ内容で話すのはリアイティ、言葉の重みという観点でオススメしませんが、参考にできる部分は参考にしていただいて満足のいく転職理由を考えていただければ幸いです。
例とするシーンは、人材大手企業インテリジェンスの発表する転職理由ランキング上位の内容をテーマとしています。
他にやりたい仕事ができてしまった
今の仕事にやりがいが持てない、そもそもやりたいことではないという転職理由が実は最も多いです。
このようなシーンでは、現職と全く関係ない業界や、業種への転職となることが多いため
「なぜ、仕事を変える必要があるのか?」
をしっかりと語る必要があります。
良い例文は
「私はもともと、手に職をつけたいとの思いから、この業界に入社をしました。
しかし、数年間働く中で、もっと多くの人と接し、刺激を受けながら働ける環境に魅力を感じ始めました。
今ではこれまで培ってきた、職人の目線を生かして〇〇業界で経験を積んでみたいと思っています。」
このような答え方が良いと思います。
この例文のポイントは、そもそも前職へ入社した動機と、どのように心変わりが起こったのか?が明確になっている点です。
面接官からすると異業種や異業界への転職を希望する方を見る際に
「飽きっぽい性格かな?」
「思いつきで行動してしまわないかな?」
といった点を気にして見ています。
したがって、入社前の思い、心変わりを伝え、これまでの仕事選びに矛盾がないことを伝える必要があるのです。
会社の将来性が不安
続いて多い転職理由が会社や業界の将来性を不安に感じたケースです。
このような場合は安定して働きたい!という潜在的な動機があると思いますので、
- どんな人生にしていきたいか?
- なぜ、安定したいのか?
を網羅し、しっかり伝えることが重要です。
したがって、解答例としては
「私は腰を据えて、1つの業界を深く知りたいという思いが当初からありました。
しかし、〇〇会社(〇〇業界)はここ数年業績も、市場規模も縮小傾向にあるため、いつか廃れて言ってしまうと私は考えています。
このタイミングでの転職活動は逃げ出すようで少し気が引ける部分もありましたが、生涯にわたって働ける企業へ転職することにしました。」
このように答えると良いでしょう。
この例文のポイントとなるのは、なんとなく不安というだけではなく、会社の業績、市場規模などの客観的なデータを盛り込んでいるということです。
なんとなく不安だから転職するなんて言われたら面接官も「今後、何かあった時にすぐに逃げ出してしまいそうだな。」と不安に感じてしまいます。
したがって、正しいデータを使って、ただ不安だから逃げ出すのではない。ということをわかりやすく伝えることが必要となります。
給与に不満がある
そして、最後は転職理由としてはある程度定番である給与に不満がある場合です。
給与に不満があるというのは直接的ではなくとも転職のきっかけにつながりやすい事柄で、実際の転職のシーンでも良く耳にするワードの一つだと言えます。
給与に不満がある際に重要なことは、転職によって直接的に給与を上げるということではなく、あくまでも給与が上がる可能性を持って転職するという観点で話すことが重要です。
例文としては
「現状の仕事には非常にやりがいを感じており、これからもやっていきたいという気持ちはあるのですが、長く続けるという観点で見た時に待遇が気になり転職をすることにしました。
具体的には、上司と話していた時に、役職についても年収が〇〇円程度と聞き、家族を十分に養っていくためには少し厳しい金額だと感じています。」
というような内容が良いと思います。
ここで、上司の給与とあなたのビジョンがマッチすれば面接官としても共感できるものとなります。
給料は多いに越したことはありませんが、何のために給与を上げる必要があるのか?という点を意識した転職理由を話すことが重要だと言えます。
転職理由は基本を押さえ、面接官の立場で納得感のある理由を話すことが重要
今回の記事では転職理由の例文を、よくある転職理由をもとに3つに解説いたしました。
冒頭でご紹介した良い転職理由の基本を押さえ、面接官の立場に立ってわかりやすい内容を話すことが重要です。
ぜひ、参考にしていただき、面接官を納得させる転職理由を話していただければ幸いです。