未経験でも採用されやすい業界ってどんな業界があるのだろう?
未経験の方の多くが”業界”という切り口で応募先を検討していると思います。サービス業なら未経験でも転職しやすいという話を聞くことがありますが、本当にそうなのでしょうか。
今回は意外とわかりにくいサービス業界の話について解説していきたいと思います。
サービス業ってそもそもどんな業界?
サービス業という言葉をよく聞きますが、具体的にどんな業界がサービス業に当てはまるのでしょうか?
そもそもサービスとは
サービスは、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。
引用:ウィキペディア
このように形の無いものを取り扱うこと全般を指します。
上記の内容に従うと形の無いものを販売する営業職は総称してサービス業界に属するわけです。とはいえ、ホテルや旅館などは旅行業などと分類されていますし、病院や薬局、介護などの業界は医療福祉業界などと呼ばれています。
つまり、サービス業の定義自体には明確な分類があるわけでは無いとも言えるのではないでしょうか?
無形物販売、有形物販売の違い
サービス業は形のないものを販売するものであるというのはお分かりいただけたと思います。
大きな枠で考えるとサービス業=無形物を取り扱うもの、それ以外を取り扱う業界=有形物を取り扱うものと分けられると思います。
では、人材採用をサポートする私が両者で働く際の特徴と違いをご紹介したいと思います。
まずは無形物を取り扱う場合です。無形物と言ってもいくつか種類があると思います。例えば広告やエステ、マッサージなどサービスとして確実に提供はしているけど、効果に関しては個人によって評価が分かれるものがありますし、電気やインターネット回線など提供したら確実に効果を感じるものがあります。効果の感じ方が人それぞれの商品の場合はどうしても、営業と顧客の信頼関係が重要になります。
ある程度信頼関係を築けていれば多少効果に不満があっても寛容に対応してくれることもあります。反対に信頼関係が無い状態であれば「カネ返せ!ばかやろー!」と罵声を浴びることもあるかもしれません。
続いて、有形物を取り扱う営業職の場合、価値が目に見えますので、その分精神的には楽です。当然ながら、一般的には有形物の方が値段が高くなりますのでそのようなプレッシャーはあるでしょう。
つまり、無形物と有形物の営業というのは求められるスキルや、活躍できる人のタイプというのが大きく変わってくるということになります。
サービス業に向いている人材とは?
どんな業界でも少なからず向き不向きというものは存在します。
もちろん、現状で向いていないから絶対に無理というものでもありませんでの、参考程度に読み進めていただければと思います。
先ほどお伝えした無形物と有形物の違いという点を考慮すると、
- 嘘をつかない
- 必要な情報を的確に伝えることができる
- 正しくメリットデメリットを伝えることができる
という3点が重要だと考えています。
有形物の場合、お客様も営業も手にとってみることができます。したがって、購入を決めるお客様としても営業マンがどんな人間であれ、商品の良し悪しが判断できれば購入してもらえることができるというわけです。
しかし、無形物の営業の場合、効果やものを直接手にとって判断することはできません。したがって営業の人間性が問われるのです。
人間性を信頼してもらうためにはいくつか方法があります。まずは名刺です。聞いたことのない会社の社員よりも聞いたことのある大手企業の方安心して購入することができるのは想像して貰えばわかると思います。続いては商品の知名度です。最近流行っていたライザップというダイエットプログラムがあると思います。ライザップはテレビCMや広告などにかなりお金を使っていたので、営業がどんな人間で、どんな会社に所属していてもライザップの営業です。といえばある程度信頼してもらうことはできるでしょう。
しかし、最終的に大事になるのは先ほど紹介した3つの条件です。大手の会社や知名度のある製品を売れる営業というのはそこまで多くありません。また、未経験からの転職となれば内定を勝ち取ることができない可能性も高いです。
つまり、短時間で信頼関係を作れるために自分自身のヒューマンスキルを高めることが重要だということが言えるのでは無いでしょうか。
したがって、サービス業に向いている人というのは、自分の数字のために嘘をついてしまうような人ではなく、お客様の悩みを想像して、適切に情報を提供できるような方がが向いていると言えます。
結局、未経験の転職でサービス業ってどうなの?
サービス業に未経験から転職する方法についてご紹介してきました。
最後に未経験からの転職でサービス業という選択肢はどうなのかという話をしたいと思います。
結論から述べるとできれば有形物の営業の方がいいけど、チャレンジする価値は十分にある!ということが言えると思います。どちらが簡単というわけではありませんが、無形物よりも有形物の営業の方が比較的馴染みやすいというのは実際あります。
先ほども紹介しましたが、誰もが知っている商品でニーズがあるものであれば労力をかけずとも売ることはできます。しかし、知名度も低く、所属する会社も無名である場合、そのサービスが一人前に売れるようになるまではある程度の苦労を覚悟しなければいけません。
したがって、サービス業が楽だ!と思って希望しているのであればそれは大きな間違いですので考えなおした方が良いと思います。
反対に、売るのが難しいということは一人前になった時にそれだけスキルが身につくということでもありますので、未経験からでも力をつけていきたいという方がチャレンジしてみるのは良いことだと思います。
まとめ
今回は未経験が転職しやすいと言われているサービス業についての話をしました。
様々な職種の転職に携わる私の観点からすると、楽な仕事など一つもありません。しかも、ある程度自分のスキルに基づいて向き不向きというものがあります。
したがって、どこの業界が簡単だとか、〇〇社は楽らしいというような幻想に踊らされることなく、自分の適性にあう仕事探しをすることが重要だと思います。
私はこのサイトの中で未経験から転職を成功させるためには情報の量が重要だという話を何度もしていますが、まず、志望する業界や会社を探すにあたって良質な情報をたくさん閲覧することが大事だと思います。
したがって、大手の転職サイトももちろん良いですが、未経験歓迎の案件が豊富に掲載されている未経験社向けの転職サイトを活用し、一件でも多くの求人を見ることが転職成功への第一歩では無いでしょうか。
今回の記事を参考にしていただき、満足のいく転職活動を実現していただきたいと思います。