私は仕事柄、転職者との方と面談をする機会が良くあります。
その中で未経験から営業へ転職したいという方はたくさんいるものの、その多くの方がかなり間違った認識を持っていることが多いと感じます。
今回の記事では未経験から営業に転職をしたいという方のために外回りの営業ってどうなの?という点について解説をしていきたいと思います。
外回りの営業ってそもそも何?
営業と一言で言っても、相手や手法は様々です。
例えば
- お客様が会社
- お客様が個人
という違いがあったり、
- 一軒一軒訪問して営業する
- インターネットなどで集客を行って問い合わせのあった方に営業する
- 電話やメールだけで営業する
スタイルなどがあります。
外回りというのは一般的に会社に出社をして日中は外で営業活動を行い、夕方くらいに会社に帰り事務作業をして帰宅するというような認識ではないでしょうか?
私もサラリーマン時代営業活動を行っていましたし、業界が違ったり、職種の違う営業職の採用に携わる中で大体このような認識が一般的だと思います。
実は、毎日外に出て朝から晩までずっと外出している営業はほとんどありません。
多くの場合、アポイントがあれば外出するが、なければ会社で電話営業や、資料作成などを行なっています。
つまり、外回りの営業と言ってもずっと外にいるというわけではないということです。
外回りの営業は楽?つらい?
先日、外回りの営業がしたい!という転職者の方の面談をする機会がありました。
「なんで、外回りの営業がいいのですか?」
と質問したところ
「あまり人に干渉されたくないタイプなので、外回りの方が楽かなと思いまして」
と答えました。
私はその後、小一時間その考えは間違っている!ということについて説明を差し上げました。笑
みなさんがどのような印象をお持ちかはわかりませんが、もし外回りの営業が自由な時間があって楽と思っている方は完全に間違いです。
外回りの営業職は確かに、自分一人で外を回りますので外出中に何をしているかは正直自由です。
スマホを触っていても、映画を見ていても、車営業の場合だと車の中で寝ていてもその時は問題ありません。
しかし、必ずサボりはバレます。
なぜかというと会社から支給されるスマホや携帯電話はビジネス用に改造されておりGPSが内蔵されていることが珍しくありません。また、外に出てずっと寝ていたとすると営業の数字は伸びず「毎日外に出て何してたんだ!」ということになってしまいます。※GPS搭載のスマホでも常に監視しているわけではなく、怪しいと思った時に総務部などに情報を請求する方法が主です。
外出中にサボるやつがいるというのは上司も分かっていますので日々のマネジメントの中で、サボらないかどうかは目を光らせています。
つまり、外回りの営業が楽だ!と思っている方は考えを正した方が良いと思います。
ちなみに、内勤の営業が楽というわけはありません。仕事を探す上でどの仕事が楽だ!辛い!ということはあまり考えず、しっかりとメリットデメリットを考慮して検討することが重要だということです。
外回りの営業のメリット
続いて外回りの営業職のメリットについて紹介していきたいと思います。
先ほど、外回りの営業は楽ではないという話をしましたが、楽かどうかということよりもどんなメリットがあるのか?を知る方が重要です。
外回りの営業のメリットは
- 自立心が養われる
- 自分の行動が結果につながるという体験を感じることができる
- 人とのコミュニケーションが上手になる
- 計画的に行動ができるようになる
- ビジネスパーソンとしての視野が広がる
などのメリットがあります。
よくも悪くも社外で基本的には一人で営業目標について向き合わなければいけませんのでいろいろな意味で成長することができると思います。
また、外回りの営業は企業対企業の中で、勤めている会社の代表として社外の人とコミュニケーションをとらなければいけませんので相手のことを思いやり、責任を持って悩みを解決するスキルが身に着く仕事だと思います。
外回りの営業のデメリット
反対に外回りの営業のデメリットを紹介したいと思います。
基本的にはメリットの裏返しになることが多いですが
- サボろうと思うとどこまでもサボれる(クビになる可能性がある)
- 良くも悪くも全て自分の責任
- 自分と性格が合わない人とも付き合わなければいけない
- 数字の目標がきつく感じる
などがあります。
先ほどメリットの部分でも紹介しましたが、自立心がなければ外回りの営業は務まりません。ある意味でやるときはやる!というスタンドでなければずーっとサボり続けることになってしまいます。
実際に、サラリーマン時代の私の先輩でずっと外に出ているのに全く売り上げが上がらず、蓋を開けてみると週3日は漫画喫茶で寝ていたという方がいました。
私の会社や比較的、心の広い会社でしたのでさすがにクビにはなりませんでしたが、結局3年目に居心地が悪くなり退職していきました。
また、営業職というのは売り上げの目標がつきものです。内勤の営業職であればチームや組織の目標だけというケースもありますが、外回りの営業職の場合数字の目標は個人目標になります。そのため、達成でも、未達成でも全て自分が責任を負うことになります。
内資系(日本の会社)の場合は、営業目標未達成でクビにされるということはあまりありませんが、外資系の会社の場合は半年以上売り上げが未達成の場合、契約解消という会社があるほどです。
つまり、良くも悪くも自立心が求められる仕事ということです。
まとめ
今回は未経験から営業職に転職を考える方が気になる外回りの営業ってどうなの?という点について解説しました。
結論としては楽そうだ、辛そうだ、という観点ではなく、自分に合いそうな仕事かどうかという点が非常に重要になります。
間違った選択を防ぐためには未経験歓迎の求人が多数掲載されたバイトルNEXTや未経験者でもしっかりサポートしてくれる転職エージェント「マイナビ20's」などを利用してしっかりと企業や仕事を見極めることが重要です。
今回の記事を参考にしていただいてぜひ良い転職活動を進めていただきたいと思います。