今回の記事では、全くの未経験から一部上場企業へ営業職として転職し、個人事業主として現在働いている私が、未経験から営業へ転職した実体験を人材採用の専門家として解説したいと思います。
初めての転職活動で何からやったらいいかわからないという方は是非参考にご覧下さい。
目次
未経験だったのに営業に転職した動機について
まずは参考として「なぜ私が未経験にもかかわらず営業職に転職したか?」について紹介します。
私は、某私立大学の経営学部を卒業後、縁あってIT系の会社に入社しました。その会社では一応渉外ではありましたが、基本的には企業の方がウチへ来られて自社の応接室で打ち合わせをするというような仕事でしたので営業ではありませんでした。
入社から2年後、もっといろんな人とあって刺激を受けながら働きたい!と思うようになり、人に会う=営業でしょ!という簡単な動機から営業職を志しました。
私は結構、不器用なタイプなので転職活動を始める前に先輩や家族に「俺来年の三月で辞めるから」と自分にプレッシャーをかけて転職活動をスタートしました。
転職活動でまずやった事
いざ転職活動を始めるぞ!となった時、初めての経験でしたので、何をやったらいいかさっぱりわかりませんでした。
そして、就活でも利用した事があり馴染みのあったリクナビネクストに登録をしました。
履歴書登録などはかなり面倒くさかったですが、それをしなければ先に進めませんので頑張って登録をしました。
登録が完了し、求人を眺めているとかなり大手企業が目立ち「こんな求人しかないんかー」「なんか俺には厳しいかなー」なんて思ってげんなりしてしまいました。
転職エージェントで面談を受けた
自分では登録したつもりはありませんでしたが、リクルートエージェント というところから電話がかかってきました。内容としては
「てんさんにぴったりの求人紹介できるかもしれないので、一度面談に来てみませんか?」
というもので、自分にぴったりの求人教えてくれるならいってみよかいな。という事で日時を予約していく事にしました。
面談では、どんな会社を希望している?、どんなキャリアプランを考えているか?、年収はどれくらいが良い?など様々な事を聞かれました。
小一時間ほど話をした結果、いくつか求人を紹介してもらえましたが正直、いまいちだなーと思うような案件しかありませんでした。
「俺の市場価値ってこんなもんしかないんか・・・辛い」
と落ち込んだ事を覚えています。
そもそも何で営業に転職したいか?について真剣に考えてみた
転職エージェントで希望に合うような求人を紹介してもらえなかったのでかなり落ち込んだのですが、その理由について考えました。
もともとIT出身ですから、当然IT系の営業職(システム販売とか)の案件を紹介されたのですが、私の気持ちとしては営業は営業やけど、なんか違うんだよなーという感じでした。
そして、そもそも何で営業がいいんだっけ?という疑問が生まれてきたのでその疑問について真剣に考えてみました。もともとは、刺激を受けながら成長したい。という動機だったのですが、刺激ってとても抽象的ですよね。
自分でも具体的に刺激が何か?を言葉にできない状態でしたし、転職エージェントの方も、私がどんな転職を望んでいるかわからなかったのだと思います。
将来、起業するためには何が必要か?
刺激的な環境で成長したいという感情はなぜ生まれたか?と考えていく中で、私は将来起業をするという夢があった事に行き着きました。
私は当時24歳で、30歳までに起業をしようと考えていました。起業するために必要な事ってどんな事だろうと考えて、本やインターネットなどで調べると経営者とたくさん会える営業がいいなと思うようになりました。
しかし、私が経営者がお客さんの営業をしたい!と思っても、そんな世の中うまくいかないので自分でもこのような営業ができるのかどうかを自分の転職エージェントに相談してみました。
すると、「面談に来てもう一度話しませんか?」と提案されたので、もう一度いって相談しました。
相談内容としては
- 経営者と会える仕事で自分に向いている仕事ありますか?
- 経営者を相手にする営業職ってどんなのがありますか?
という2点を中心に話を進めました。
その結果、前回は自分の希望の求人は一切紹介されませんでしたが、今回は証券会社、不動産会社、求人広告会社、などが経営者とたくさん会える業界を紹介していただけました。
前回は、全くピンとこない求人ばかりだったのですが、今回はかなりテンションが上がるような求人を紹介してくれ、自分の伝え方がダメだったんだなーという事に気づくことができました。
未経験向けの案件が豊富な転職サイトを調べて登録した
私は疑い深いタイプなので、転職エージェントの事は100%信頼していませんでした。w
前回の面談で証券業界や不動産業界、求人業界などが良いという事を知る事ができたので他の求人サイトではどうなのかな?という事を疑問に感じました。
そのため、マイナビ転職、DODA、パソナキャリアなどの大手転職サイトと、各都道府県ごとに求人を掲載しており、転勤などがなく、未経験歓迎の案件が豊富なはたらいくというサイトを発見し登録して情報収集をしました。
様々なサイトを閲覧していく中で、マイナビ転職には載っているけど、DODAには載っていない求人や、DODAには載っているけどはたらいくには載っていない求人などが見つかり、複数の転職サイトを利用しなければ良い会社に出会う可能性が低くなってしまうという事に気づく事が出来ました。
初めての応募!
転職活動の初応募は転職エージェントではなく転職サイトから直接応募をしました。人材関連企業だったのですが給料などの条件も良く未経験歓迎の案件で、かなりいいなーと思える会社に応募しました。
実はその会社も業界最大手だったので、説明会兼選考会に行くと20人か30人程度の人がいました。
その会社の場合、説明会に参加し、説明会終了後にそのまま応募する方は筆記試験と面接を行うというもので、かなり驚いたのですが、面接の合否がその場で出る仕組みとなっており、最終面接までの5回をその日のうちに全てやってしまうという流れでした。
私は当日行われた面接は全て通過する事ができ最終面接を受けて帰りました。
翌日には結果が来たのですが、結果は不採用。支社長面接(最終面接)で落とされてしまいました。
もう一度転職エージェントに頼る!
いわゆる第一志望の企業に落ちてしまったので、一気にやる気がなくなってしまったのですが、そうはいってもいられないので、もう一度転職エージェントに相談し求人を紹介していただく事になりました。
結果的には転職エージェントから紹介いただいた求人に入社する事になったのですが、前回とは違い
- 業界を指定した
- 自分が興味のない案件ははっきりと断った
- 別の転職サイトを利用している事を伝えた
という事を意識しながら求人案件を紹介してもらいました。
人材採用業界で経験を積んだ今だからわかる事ですが、転職アドバイザーやエージェントと呼ばれる人も結局は営業職ですので駆け引きをしていて安易に優良案件を出してきません。
意識して試したわけではありませんが、先ほど意識した3つのポイントが功を奏して良い求人を紹介してもらう事が出来ました。
野◯証券
大◯証券
リクルート
ソ◯トバンク
など結構大手の企業の案件を紹介してくれました。
また、同社の行う、内定をもらうためのポイントや面接対策セミナーなども無料で紹介してくれ、それらのサービスも利用しました。
未経験から営業へ無事転職成功!!
先ほどご紹介した企業の選考を5社ほど受け、結果3社から内定をもらう事が出来ました。
もちろん私は頭が良いわけでもありませんし、有名大学出身ではありません。しかし、一般的に大企業と言われるところに未経験にもかかわらず転職する事が出来ました。
未経験が内定をもらうための三つのポイント
最後に、営業未経験者が上手に転職活動を行い、転職を成功させるためのポイントを紹介します。
- 転職サイト、転職エージェントを正しく使う
- 自分の希望を整理し、相談する
- 諦めずに一通りやってみる
という事だと思います。
今だからわかる事でもありますが、特に転職エージェントの使い方はコツが必要です。
彼らのビジネスモデルを考えればわかる事ですが、彼らは転職者を企業に斡旋し、企業から報酬を貰います。
つまり、大口のお客様の案件をやすやすと紹介していると信頼がなくなり使ってもれえなくなる可能性があります。
したがって、未経験者であれば特にそのような案件を紹介されずらい状態になっています。
このような状態を打破して良い案件を引き出すには先ほど私が意識していた
- 業界を指定した
- 自分が興味のない案件ははっきりと断った
- 別の転職サイトを利用している事を伝えた
というような事がポイントになってくると思います。この3点はぜひ意識していただいて転職エージェントを活用してください。