営業を数年したけど、もう営業はいいかなぁ
と思って転職を考える人は少なくありません。
かくいう私も営業を数年経験し、あまり楽しさを見出せずに独立起業をしましたので気持ちはよくわかります。
今回の記事では実際に多くの企業の採用活動をサポートし、多くの転職者との面談を行う私が営業職から他職種へ転職について詳しく解説いたします。
目次
営業から他職種への転職は有利?
私が多くの企業の採用に関わる中で営業から他職種への転職はかなり有利ではないかと考えています。
もちろん他職種と言っても様々あり、エンジニアやデザイナーなど専門的な知識が必要な職種に関しては相応の知識を持っていることが前提となります。
しかし、
- 広報
- 人事
- 総務
- 事務
などの他職種への転職はむしろ有利に進むと思います。
営業という仕事は基本的に自社の強み、弱みを理解した上で、お客様に分かりやすくメリットデメリットを説明しご納得いただいて製品、サービスを購入していただく仕事です。
その中で、お客様の課題を発見し課題解決のための提案を行うという作業もセットになっています。また、自分の持つリストや顧客資産の中から、顧客をセグメントし適切なアプローチを考えるなどマーケティングの観点もある程度養われています。
このような知識は営業だけではなく、広報や人事、総務、事務などの職種にも転用することができ、またそれを必要としている企業もかなり多いように感じます。
とある業界では、入社した全員が営業を経験する場合もある
私が担当している某小売業界では業界大手3社共通して営業職の採用しか行わないという業界もあります。
具体的には新卒、中途問わず全員を営業職として採用し、3年程度現場を経験してから様々な部署に配属されるという仕組みです。
なぜこのような仕組みをとっているかというと、どのような職種においても現場経験がないと適切な仕事ができないからと考えているからです。
確かにマーケティングの仕事をずっとしてきていたからといって、現場経験のない異業種でいきなりマーケティングができるかといえばそうではありません。したがって、一度現場経験をさせてからという考えで採用を行っているのです。
営業から異職種へ転職する際の注意点
営業からの異職種転職が有利とはいえ、何の準備もせずに臨んでいては意味がありません。
異職種への転職をする際に準備しなければいけないことは
- あえて異職種へ転職する明確な理由
- 転職を希望する職種への理解
- 異職種へ転職したのちのキャリアプラン
以上の3点です。
ある意味、本音と建前という観点が重要になってくる場面だとも言えますが、営業から異職種へ転職を希望される方は一般的には「営業が辛いから逃げたんだ」と思われてしまいがちです。
そのため、なぜ異職種への転職を志しているかの納得感のある理由を語る必要があります。
この際に簡単に理由を整理する観点としては「将来的なビジョンを考えた時に〇〇というスキルを身に付けたいと思ったから 」「将来的に〇〇のような生活をするために職種を変えることが必要だったから」という観点で現状から逃げるのではなく、現状をよりよくするためにというポジティブな視点が重要となります。
異業種への転職を考える中で先入観で選んではダメ!
異業種への転職を考える中で営業の経験しかなかった方からすると、他の職種への知識というのは決して十分ではありません。
そのため、少ない知識の中で「営業もしんどいし、事務とかかなー」「営業無理なら人事がいいなー」などの先入観で仕事を選ぶ方が非常に多いです。
このようなことを避けるためには未経験歓迎の求人が豊富な転職サイトや転職エージェントなどを利用し情報収集をすることが重要です。
例えば、未経験歓迎求人数が多い「バイトルNEXT 」や、20代向け、未経験向けの転職中心にサポートしている「マイナビエージェント」などのサービスを使うことで効率的に情報収集をすることができます。
もちろん、その他の大手転職サービスでも情報はありますが、未経験向けのサービス以外では相対的に経験者を募集しているケースがほとんどで効率が良くありません。
まとめ
今回は営業職か異職種への転職を考えている方に向けて異職種への転職の方法についてご紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考にしていただいて異職種への転職を成功させていただきたいと思います。