転職活動は自己分析や業界研究など様々な準備をする必要があります。また、ただ調べるだけではなく面接などの質問に対応するためにある程度の知識を得ておく必要があります。
今回は転職活動を行う方が知っておきたい知識について解説したいと思います。
目次
転職活動ではどんな知識を事前に学ぶべき?
私は企業の採用活動をサポートする人材採用コンサルティングを仕事にしています。その中で、企業の事業戦略に合わせて採用基準を決めたりすることもありますので面接をスムーズに通過していくための知識は持っています。
この観点からいうと転職を成功させるために必要な知識というものが実のところ多くありません。転職活動において新たに知識を吸収する必要はあまりないということです。
しかし、転職活動に当たって、整理しておきたい自分の知識というのはたくさんあります。続いてそれぞれの知識について解説します。
転職活動をするにあたって新たに仕入れたい知識
転職活動をするにあたって新たに仕入れる知識には大きく二つのものがあります。
- 業界の知識
- 仕事内容に関する知識
です。
業界の知識
業界に関する知識は転職活動において重要です。
現在の業界と同業界に転職する場合も異業界に転職する場合も改めて業界について学ぶことは必要です。その理由は企業の立場に立てばわかると思いますが、なぜ同じ業界に転職をしようと思ったのか?なぜ異業種に転職をしようと思ったのか?というのは気になりますし、ほとんどの面接で質問されることだと思います。
この時に「この業界は〇〇というような特徴があり、私は〇〇に魅了を感じているからです。」というような回答をすると思います。
面接で語る〇〇というのが検討違いな内容であれば、間違いなく企業側は「この人は世間を知らないな。」「この業界のイメージだけで考えているな」と思ってしまいます。
したがって業界の強み、弱み、他業界と比較してどうなのか?という点を正しく学んでおく必要があります。
仕事内容に関する知識
続いては仕事内容に関する知識です。
仕事内容とは自分が応募している仕事の内容、入社した後に日々行う業務内容に関することです。
私は転職者の面談をすることがあるのですが、第一志望の会社を聞くと〇〇株式会社ですと答えるので、その会社は誰に?何を?どうやって売る会社ですか?と聞くと、正しく答えられない人が実はほとんどです。
企業側の目線に立つと募集内容を正しく理解していない人間を採用したいとは思いませんよね。
したがって、業界の知識と同様、正しく理解するようにインターネットなどを使って調べるようにしましょう。
転職活動前に整理するべき知識について
続いて、転職活動に当たって整理したい知識について解説します。
転職活動をするにあたって整理したい知識は、
- 現職の会社は誰に?何を?どうやって売ることによって利益を得ていたか
- 自分の仕事は誰に?何を?どうすることによって評価をされる仕組みだったか
- 自分の会社は業界内においてどんな強み、弱みを持っていたか?
の3点がまずは重要です。
この3点を一度整理し、正しく理解しておくことで、なぜ転職をするのか?なぜ、同業界なのか?なぜ、異業界なのか?などあらゆることに対する答えを見つけ出すことができます。
転職する業界、企業の本を一冊くらいは読んでおこう!
知識という観点では本を活用するというのがおすすめです。
これも実際の話ですが、私は某大手小売チェーンの採用コンサルティングをしています。業務の中で転職者の方とお会いして話をすることもあるのですが、「〇〇株式会社は業界の中でも、こんな特徴があるので色々な書籍が出ていますが、一冊くらい読みました?」と聞いて「読んだ!」と答える方は10人に一人もいません。
しかし、大手企業ですのでほとんどの方が第一志望と答えます。冷静に考えると矛盾していますよね。
第一志望で絶対に入社したいと考えているのにもかかわらず関連する書籍を一冊も読んでいないなんて本気だとは思えません。もちろん、会社についての書籍が出ているような大企業ばかりではありませんが、業界を解説する書籍などはどの業界にもあります。
本気で転職活動を成功させたいと思っているなら一冊くらい本を読む時間をとってしかるべきだと思います。
まとめ
今回は転職活動を進めるにあたって知っておきたい知識について解説をしました。
転職活動を始めるにあたって新しく知識を習得する(勉強)する必要というのは実はたくさんあるわけではなく、
ポイントになってくるのは、
- 整理する
- 理解する
- 比較する
という3点だと私は思います。
また、先ほど紹介した通り本気で入社したいと考える会社があるのであれば一冊くらいは関連する書籍を読んでみていただきたいと思います。